デンマークのアレクサンドラ妃、伯爵の称号を賜る 
デンマーク宮廷が4月16日に発表した所によると、アレクサンドラ妃殿下に
この件は余り取り扱ってなかったので、まとめて書きますと、女王の次男であるヨアキム王子と香港生まれのアレクサンドラ妃との離婚が昨年9月に発表され、今年の4月8日に正式に離婚が成立しました。問題は、王室のアレクサンドラ妃に対する扱いがかなり寛容だったことです。
別居の際は宮殿の一つに息子らと引き続き居住することが認められた上に、離婚後は、HRHをHHに格下げした上で、Princess of Denmarkの称号を保持し、王室の一員である身分も維持する、とのことでした。
実際に離婚が成立した際の発表で、離婚後の称号が'HH Princess Alexandra'となることが発表されていました。今回はそれに加えて、The Countess of Frederiksborgの称号が与えられると言うことです。
何故、女王が新たに称号を与えたのかと言いますと、彼女の'Princess of Denmark'も'Her Highness'も王族の身分も、すべてが王族の妃という身分から派生しているので、彼女が一般人と再婚すると称号を失うということに女王が配慮したためのようです。
'The Countess of Frederiksborg'という称号は、デンマークでは'Excellency'に相当する敬称を伴う称号の様で、再婚した場合、英語で言う所の'Her Excellency The Countess of Frederiksborg'と称されるようになるでしょう。注意:デンマークにはpeerageの制がないので、'The Countess of Frederiksborg'はpeerageではない。
というわけで、アレクサンドラ妃の称号は、デンマーク語と英語ではそれぞれ次のようになります:
- Hendes Højhed Alexandra Christina, Prinsesse af Danmark, grevinde af Frederiksborg
- Hendes Højhed Prinsesse Alexandra, grevinde af Frederiksborg
- Her Highness Alexandra Christina, Princess of Denmark, Countess of Frederiksborg
- Her Highness Princess Alexandra, Countess of Frederiksborg
それぞれ下が簡略形となります。ちなみに、デンマークでは称号をキャピタライズしないそうです。つまり、'Grevinde'ではなく'grevinde'と書くのが正式だそうです。文頭なら別でしょうが。
ところで、ダイアナ元妃と比べてアレクサンドラ妃は、何と優遇されているのでしょう。もちろんエリザベス女王はあえて意地悪な処置をしたわけではなく、慣習の通りのことをなされただけですが。この違いは、アレクサンドラ妃とマルグレーテ二世の仲が比較的良かったこと、同妃が王族の義務と役目を良くこなしていたこと、誰かと違って愛人をつくっていないこと、王子の方が明らかに悪いこと(おそらく)、ということが推測されています。
さて、英語での称号表記はさして問題がないのですが、日本語にするとなると、またもや悩むケースになってしまいます。正式に離婚したのに、妃としての王族の地位を保持している所以の'Prinsesse'なのですから。というわけで、とりあえず「アレクサンドラ妃」と訳しています。
| 初版公開日 | 2005-04-21T21:36:00+09:00 |
| 最終更新日 | 2009-12-05T14:15:21+09:00 |
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お書きになられているように、妃に非常に寛容な対応がなされていて驚きました。
一応、離婚後も称号を保持するとは聞いたことがあったのですが、再婚に備えて独自の爵位まで与えられるというのは
本当に、某国の元皇太子妃とはえらい違いですね。
(改めて検索したら、二人の王子の養育権、宮殿への居住権、生活費の支給と実に好条件でした)
やはり、日頃の行いは大事だな~というのが私の感想です。
(伝統を尊重せず、どういう理由があるにせよ愛人をもち、
更に暴露本を出す…、これで特別扱いは無理でしょう)
この度の離婚によりアレクサンドラ妃は
HRHからHHに格下げにはなったものの王族としての
称号、敬称をほぼ維持しましたが
本当に、こういう場合の称号の翻訳は難しいですね。
HIH、HRH、HSHは細かく訳すと
皇家の殿下、王家の殿下、諸侯家の殿下となるようですが
普通は単に殿下とされていますし
この度のHHも、やはり殿下となるのでしょうか。
(ランクとしてはHSHの下ともHRHとHSHの間とも
聞いたことがあるのですが、宜しければお教え下さい。)
この度の場合は、離婚しつつもヨアキム王子妃の資格は有するのですから、妃殿下であることは間違いなく
されど元妻という意味では元ヨアキム王子妃であるわけでして、非常に困ったケースです。
(古い例ですがフランスのジョセフィーヌ皇后や
最近の例ですと不妊のために離婚されたイラン王妃は
特殊例の先例のように思えますが、どうなのでしょう?)
HRH → HH → HSH → HIllH
となります。
#'HIllH'は Her/His Illustrious Highness
ただしこの順は、君主なら君主同士、君主家の一員ならそれと同類の人らごとの順位です。(わかりにくい説明ですが)
たとえば、リヒテンシュタイン公とヨーク公ならHSHとHRHでも、前者の方が君主なので格は上です。
#あくまで基本的なルール。
(他の見ておられる方のためにも蛇足的に書いています。ご容赦ください。)
ところで、訳としては、うーん殿下と訳すしかないような気もします。
中華歴代王朝の例を探ってみるのも手かもしれませんが。
随分優遇されているなというのが私の感想です。
確かに、厚遇されていますね。
まぁ、同棲問題は微妙ですね。離婚したからいいじゃないか、という意見もあるでしょうし、離婚して直ぐでふしだらな、という向きもあるでしょうし。
個人的には、北欧だから何でもありじゃないかとも思いますが(苦笑)
存外嫁姑関係が思いのほかよかったのかもしれません。