鹿島茂 『明日は舞踏会』 中公文庫
- 文庫: 214 p ; サイズ(cm): 15 x 11
- 中央公論新社 ; ISBN: 4122036186 ; (2000/03)
表題の通り、本書はバルザック作品を解読しつつ、19世紀パリの社交界で貴族令嬢が舞踏会にデビューする課程とその周辺を順を追って解説している。
私としては、舞踏会自体に関する話もそうだが、当時の服飾・モード、貴族夫人・令嬢の「習慣」、並びに結婚システムというのの解説に惹かれた。たとえば、裕福な下流貴族と貧乏な上流貴族の婚姻が多かったということについては、知識として知っているものの、では実際どのようにシステム化されているかとなると、イメージとしてはつかみにくい。しかし、本書では、19世紀社交界に於けるポイント・システムのような類のものが解説され、より鮮明にイメージできるようになる。
当時のモード紙からの'ファッション・プレート'がカラー口絵として収録されており、じっくり眺めると色々勉強になる。私は服飾史にも興味があるので…。

