この「盆地の孤島」である当隠居所兼学問所ではなかなか外界の情報は入りがたい。と言うわけで、私はローカル新聞Silian Chronicleを情報収集に使っている。サウスアイランド公爵殿下がなにかと我等と昵懇にしてくださっていることもあり、同新聞は良くかの国のことを伝えている。特派員もいるらしい。しかし、その割にはたまに先走った記事も書くので当てにはできないが。と言うわけで、公国で最近起こった出来事について以下のような報道があったことをお伝えしたい。
ブログ自治領が公国に - サウスアイランド
SC (ブログブルク) - サウスアイランド公国は23日ブログ自治領をブログブルク公国へと昇格させると発表した。同時にアラバ、マングローブも公国となる。
これは上記は23日の記事だが、今日になって更に動きがあった模様。歓喜する人々 - 真相は不明
SC特派員David Lloyds (ブログブルク) - 突然の公国昇格によって旧自治領の領民は歓喜に沸いている。現在まで自治領とはいえサウスアイランド公国に従属していたとの思いが自治領民に強く、サウスアイランドと同格の独立国になったことへの喜びは隠せない。パブでスヌーカーの世界選手権を見ていた男性はニュース速報のテロップで事態を知り「よーわからんが、やったぜ、兄ちゃん」と語った。カウンターにいたマダムは「殿下はいいかただけど、それとこれは別よね」と言う。一般的にこの決定を歓迎する意見が多いようだ。
一方で、政変を疑う見方もある。市内のベッティング・ショップで「ディープ・インパクト(今年の日本の無敗の二冠馬)がトライアルで破れる」に賭けてきたばかりの赤ら顔の男性は「ほら、あの総督代理とかいう奴がいつもでけぇこと言ってただろ。あいつがなんかやったにちげぇねぇよな」という。大穴にかけるのが信条と言う男性はブックメーカーが賭けを始めたら「政変」に一財産賭けるつもりだ。もっとも、大手ブックメーカーによると「予定は無い」という。
有力共和主義者のある人物は「自治領から独立国へとなったのはいいことだ。だが、公爵は何か大きいことを考えているに違いない」としている。政府・宮殿からは今後の政体に関して具体的な情報が流れてきていない事に危惧しているようだ。いざとなったら、マスケット銃を片手に武力行使を行うつもり、と彼は嘯く。しかし、「マスケット銃なんてしばらく扱ってない」とはさる銃器店の店主は言う。
現在公爵の動きを世界中が注視しているといってもいいだろう。
サウスアイランド公爵、物的同君連合を宣言
SC (ブログブルク) - サウスアイランド公爵は旧ブログ自治領現ブログブルク公国およびアラバ、マングローブの各公国をサウスアイランド公国とともに物的同君連合㍊b6d ??するとの詔が出された。これにより、その連合は'United Duchies'と称される。
独立喪失に落胆 - ブログブルク
SC特派員David Lloyds (ブログブルク) - ブログブルクの独立は三日で消えた。既報の通り公爵はブログブルクおよびその他の公国の物的同君連合を宣言し、'United Duchies'を称するとしたのだ。
Gwenllian Bowel本紙研究員は「人的同君連合では各公国は独立国ですが、物的同君連合では独立国といいがたい点があります。国によって程度があるのですが、大抵の場合中央政府に外交権等が与えられ、各構成国は国際法上の主権が制限されます」と言う。あるブログブルク総督府筋は「公爵は連邦共和制に類似した制度を君主政体で体現しようとしているらしい」と語る。
ディープインパクト圧勝で財布が軽くなった赤ら顔の男性は「これも皆公爵が悪いんだ。総督代理もぐるだな、ありゃ。」といきまいている。ウィンドウ・ショッピング中のレディは「ねぇ、貴方、UDってウェイルズ語で合衆国(Unol Daleithiau)の略だって事ご存知?」とおっしゃった。もっとも私はウェイルズ語話者であるので、当然知っている。
ある共和主義グループのリーダーは「'United Duchies'という名称は各構成国がある程度の主権を保持するように示唆しているが、まだ予断ならない。問題なのは、マスケット銃が売っていない事だ」と憤る。
Silian在住で公爵と親交のあると主張するが非常に疑わしい元郵便局長Sion Daviesによると「'United Duchies'と言う名称から察するに、今回の連合は連合王国(United Kingdom)のような併合ではなく、オランダの'United Provinces'もしくは合衆国(United States)のような連邦制的な君主国連合でしょう」ともっともらしい事を言っている。しかし、このことは公爵の勅書にも示唆されているので、何を今更、のような気もする。もっともDavies氏は「ブログブルクは郵政民営化するのか友人の公爵に聞いてみたい」と語っており、どうやら郵政公社総裁のポストでも狙っているらしい。
と言うようにローカル新聞Silian Chronicleは伝えている。私としても果たしてどう動いていくのか注視したい。
あー、ゴメンナサイ・・・・・・・・・。こういうの好きなんだもの…。