l.aquarius氏が同氏のブログMemorandaの記事「伯爵+子爵、公爵+伯爵+男爵」で、英国元首相に対する授爵の考察の続きとして、爵位の組み合わせを考えていらっしゃいます。
先ごろ結婚したエドワード王子(HRH The Earl of Wessex)の場合も、伯爵と一緒に子爵(Viscount Severn)を授爵しています。とはいえ、娘一人しかいないので、Viscount Severnを名乗る人は今のところいませんが。
継嗣の儀礼称号に関するこの記述ですが、若干問題があります。
慣習として。儀礼称号を帯びるべき人が王族であった場合、儀礼称号を帯びません。
HRH the Earl of Wessexは女王の子であり、その子も女王の孫として王族となるので、仮に男子が産まれてもViscount Severnとはと原則的にはなりません。ただし、同殿下の娘であるPrincess LouiseをLady Louiseと呼ぶことにしたように、王族であってもViscounr (Lord) Severnと名乗る選択をする可能性が大いにありますが、これはまた別の話です。
ヨーク家でも同様に、HRH the Duke of Yorkに男子が産まれてもEarl of Invernessとは通常称されません。
しかし、HRH the 2nd Duke of Gloucesterの継嗣は王族ではなくなるので(ジョージ五世の曾孫にあたる)、その二番目の爵位であるEarl of Ulsterを称します。ケント家も事情は同じでHRH the 2nd Duke of Kentの継嗣はEarl of St. Andrews、その継嗣はBaron Downpatrickと称されます。
したがって、ヨークもウェセックスも3世以降は儀礼称号を名乗りますが、現状では男子が産まれても帯びないことになります。