先の例ではややこしい所もあったので、補足します。
継嗣と王族の名代についての話です。
彼らに関しては、「継嗣」、「王族」という身分と、「名代として来ている」場合と「本人の身分で来ている」場合という二通りの区別する必要があります。
名代として来ている人は文字通り君主の名代ですから、君主の間で席次を得ます(親の席次に従って)。継嗣が名代でも、その他の王族が名代でも、同様です。
本人の身分で来ている人は、継嗣なら継嗣の、王族なら王族のカテゴリーでそれぞれ席次を得ます。これもおそらく親の即位年月日にしたがって
したがって、もつ氏のご質問には次のような答えになるかと思います。
> 日本の皇太子はImperial HighnessなのでRoyal Highnessのウェイルズ公よりも上位かとか
この場合
- Imperial HighnessとRoyal Highnessは関係ない。
- 日本であれば、東宮殿下が上位
- イギリスであればウェイルズ公が上位
- それ以外の国であれば親が先に即位しているウェイルズ公が上位
ということでよろしいでしょうか?
- 然り。ただし、旧ロシア宮廷では関係あったとのこと。
- 然り。
- 然り。
- 然り。この場合、ともに継嗣なので、名代であるか否かは関係ない、
> モナコのアルベール公子(当時)はSerene Highnessでも君主の継嗣なので、英国のヨーク公爵よりも上か
この場合は、
- イギリスであれば、ホスト国王族のヨーク公が上位
- それ以外の国であれば、君主の継嗣であるアルベール公子が上位
ということでよろしいでしょうか?
- 然り。
この場合、両者が君主の名代ならば、即位が先のレーニエ三世(当時; 1949年即位)の名代であるアルベール公世子(当時)の方が、英国のエリザベス二世女王(1952年即位)の名代であるヨーク公爵よりも上。
両者がそれぞれ名代ではなく本人の身分で来ているならば、継嗣であるアルベール公世子(当時)の方が王族であるヨーク公爵よりも上。
両者のうちどちらかが名代で、もう一方が名代ではない場合、名代の方が上。
もう一度申し上げますが、これは英国とスペインの宮廷における標準的な席次の慣習です。基本的には各宮廷にも同様の慣習が考えられますが、英国にも例外があるように、各宮廷の近親度などによって席次の順番算定方法が異なってきます。
昔いろいろあさった資料がHDDに眠っているので機会があればまとめたいと思います。