Uned 6. 現在形 肯定文 3 「私は~が好き」を表現 / 2007-09-16 (日)

先のユニットで、「私は~します」という文を習いました。これによって「私が普段何をしているのか」、もしくは「今何をしているのか」を伝える事ができました。

次に伝えるのはやっぱり自分の趣味とか好みのことです。映画が好きだったり、特定の俳優が好きだったり、スポーツ選手が好きだったり、歌うのが好きだったり、飲むのが好きだったり… 自分の趣味なら話が弾みそうですが、それにはやはりそれを伝える方法を習わないといけないわけです。

さて、前回「私は~する」という文を習いました。簡単に言えば、一人称で動詞を扱う方法を習ったわけです。「私は~が好きです」という文は見かけどおり動詞ですから、基本的には前回習った知識を踏襲することができます。

「私は~が好きです」と伝える

「好きである」という動詞である"hoffi"を用います。

Rydw i'n hoffi ffa pob.
ラドゥ・イン・ホフィ・ファ・ポブ
私はベイクドビーンズが好きです。
Rydw i'n hoffi Ryan Giggs.
ラドゥ・イン・ホフィ・ライアン・ギグス
私はライアン・ギグスが好きです。
このように、人物名を目的語に取ることも出来ます。
Rydw i'n hoffi yfed cwrw.
ラドゥ・イン・ホフィ・アヴェッド・クゥルゥ
私はビールを飲むのが好きです。
Rydw i'n hoffi gwylio ffilmiau.
ラドゥ・イン・ホフィ・グウィリオ・フィルミアイ
私は映画を見るのが好きです。

最後の例文に注目してください。「好き」の意味である"hoffi"の後ろにそのまま動詞をつなげると「~するのが好きである」という表現ができます。

主語"i"と主動詞である"hoffi"の間には「進行・状態」の付加辞"yn"が入ります。

しかし、"hoffi"と「~するのが」の部分である動詞(ここでは"yfed")の間には付加辞"yn"は入っていません。気をつけましょう。

この例文は英語で言えば、"I like drinking beer."となります。ウェイルズ語のいわゆる動詞は乱暴に言ってしまえばデフォルトでは動名詞的な感じで(水谷では動詞的名詞と呼ばれる)、進行・状態の付加辞"yn"を前におくことで「~する」「~している」という英語的な動詞の状態になります。英語の"drinking"の部分は英語で言うと動名詞です。ウェイルズ語ではデフォルトで動名詞的な感じですから、付加辞の"yn"が"yfed"の前には要らないわけです。たぶん。

「とても好き」("I like ~ very much")と言う場合、"yn fawr"を用います。

Rydw i'n hoffi chwarae rygby yn fawr.
ラドゥ・イン・ホフィ・クワライ・ラグビィ・アン・ヴァウル
私はラグビーするのがとても好きです。
"yn fawr"は以前"Diolch yn fawr"(どうもありがとう)と言う表現で出てきましたね。

[補足情報] "lico"を用いた「~が好き」という表現

S.W.では"hoffi"の代わりに"lico"(リコ)を用いる事があります。"lico"…… どこかで見た形ですね…。そうです、英語の"like"の借用語なのです。南部では歴史的にイングランド化が激しいので、英語からの借用語が良く使われます。これは、この一例です。

ここでは例文を挙げておきますが、まぁ、何というかせっかく習うのですから、ちゃんとした"hoffi"の方を覚えるべきです。ただ、Llanbedあたりの人の場合、"lico"の方を使うかもしれないので、面食らわないように覚えておきましょう。もっとも、使い方は"hoffi"と同じです。

Dw i'n lico marchogaeth.
ドゥ・イン・リコ・マル`コガイ`ス
私は乗馬が好きです。
Dw i'n lico canu.
ドゥ・イン・リコ・カニ
私は歌うのが好きです。

[補足情報] 形容詞"hoff"を用いた「~が好き」表現

さて、次の例文は上記に出てきた"hoffi"の例文を違う言い方に変えた例文です。何が違うのでしょう?

Rydw i'n hoff o ffa pob.
ラドゥ・イン・ホフ・オ・ファ・ポブ
私はベイクドビーンズが好きです。
Rydw i'n hoff o Ryan Giggs.
ラドゥ・イン・ホフ・オ・ライアン・ギグス
私はライアン・ギグスが好きです。
Rydw i'n hoff o yfed cwrw.
ラドゥ・イン・ホフ・オ・アヴェッド・クゥルゥ
私はビールを飲むのが好きです。
Rydw i'n hoff o wylio ffilmiau.
ラドゥ・イン・ホフ・オ・ウィリオ・フィルミアイ
私は映画を見るのが好きです。

次のような違いが目に付くと思います。

  • まず、動詞の"hoffi"が形容詞"hoff"に変わっています。
  • さらに"of"を意味する"o"がくっ付いています。"o"は"from"の意味と"of"の意味があります。
  • "o"が来ていることによって、その後ろの語がS.M.を起こしているのがわかります("gwylio"→"wylio")。

さて、中学校の英語のテストなんかに良く次のような穴埋め問題がありました。

  • "I like music." = "I am () of music."

答えは"fond"つまり"be fond of"が「~が好き」という意味であると言う事を習いましたね。

これと似たような状況なのです。

動詞の"hoffi"を用いて"I like"を表現するのと同じように、形容詞"hoff"+"o"を用いて"I am fond of"を表現する事ができるのです。

  • Dw i'n hoff iawn o ddysgu Cymraeg.

このように"hoff"と"o"の間にiawnを入れると"I am very fond of~"、つまり「とても好きです」と言う意味になります。"hoff"が形容詞なので副詞"iawn"がここでは使えます。副詞"iawn"は形容詞の後で使われるので、最初の方に出てきた動詞"hoffi"の時の例では使えません。

"hoffi"と"hoff o"………どちらが良く使われるのか...?

ウェイルズ勉強会ではBBC Walesのテキストに沿った事もあり、"hoffi"しかやりませんでした。ネイティヴの2人も"hoff o"の表現は触れませんでしたので、どれぐらいの頻度で用いられるかはちょっとわかりません。

ただ、LlanbedのWLPANのテキストでは、まず"lico"の説明をして、それと同じぐらいの扱いで"hoff o"の説明をしています。逆に"hoffi"の事は書いていません(口頭での説明はありました)。地域的な事と人によって変わってくるのでしょうが、あの辺りではそれなりに"hoff o"も使われているのではないでしょうか。

もっとも、"hoff o"の方はS.M.を伴うので、日本人的には動詞の"hoffi"を使う方がはっきり言って楽です。まず、"hoffi"のほうをマスターしてから、余裕があれば"hoffi o"も覚えておきましょう。"lico"は理解できる程度で、使う必要は無いです。

さて、「~が好き」ということはこれで伝えられると思います。

「私は~が嫌いです」と言う

「好き」があれば「嫌い」もあるのが、人の世です。「私は~が嫌いです」というには"hate"を意味する"casáu"(カサァイ)を用います。英語と同じく「私は~が好きではない」という様な否定文で表すことも出来るのですが、それは否定文の時に扱います。

Rydw i'n casáu wisgi.
ラドゥ・イン・カサイ・ウィスギ
私はウィスキーが嫌いです。
Rydw i'n casáu cymdeithasu.
ラドゥ・イン・カサイ・カムデイ`サッシ
私は人付き合いをするのが嫌いです。

次に「私は~したい」という表現を習いましょう。


[Cwrs] Uned 5. 現在形 肯定文 2 - 動詞で表現 / 2007-09-10 (月)

前回は名詞を用い「私は~である」を習いましたが、次は動詞を使って「私は~する」という表現を習いましょう。

動詞を用いて「私は~する」と言う

Rydw i'n byw yn Kyoto.
ラドゥ・イン・ビィウ・アン・キョウト
私は京都に住んでいます。
Rydw i'n gweithio yn Osaka.
ラドゥ・イン・グウェイ`シオ・アン・オオサカ
私は大阪で働いています。
Rydw i'n siopa yn Kobe.
ラドゥ・イン・ショッパ・アン・コウベ
私は神戸で買い物をします。私は神戸で買い物をしています。

以上はウェールズ語勉強会でメインで習ったフレーズです。

「買い物」のフレーズで現在形と現在進行形を示唆する二つの日本語の訳をつけています。

実はウェイルズ語の現在形は、英語で言うところの現在形と現在進行形の2つをカバーしているのです。3番目の文は、「私はよく神戸で買い物をしている」という意味と「私は今神戸で買い物をしている」という意味の二通りに取れます。

一見ややこしそうですが、そんなにややこしく考える必要はありません。

「今現在」を強調したければ、「今」(nawr[S.W.]; rŵan[N.W.] )や「現在」(ar hyn o brid)といった語等を文末につければ良いだけです。あとは、まぁ、文意解釈ですねぇ。

このブログでは、訳を載せる時、適宜どちらかの文意で訳しますが、どちらの意味もある事を頭の隅にでも入れておいたほうが良いと思います。

この文を、前回と同じく"i'n"を"i yn"に分解しつつ、構造を考えて見ましょう。

動詞前虚辞 BOD諸形 代名詞主語 付加辞「進行・状態」 述部 [動詞的名詞] 述部 [副詞] 終止符
R ydw i yn byw yn Kyoto .

前回の名詞の時を比べてください。名詞の時と同じように付加辞"yn"で主語と動詞(動詞的名詞)をつないでいます。ウェイルズ語の[動詞]は付加辞と用いることで動作を表すため、それ単独では動詞的名詞と呼ばれるようです。

名詞の時との違いとしては、動詞の場合は付加辞"yn"の後ろにミューテイションが起こりません。

さて、上記の例文で注意すべきところは、以前ちょっと触れたように、英語で"in"を意味する"yn"の後の地名はN.M.が起こることです。日本の地名の場合は無視しても構いませんが、ウェイルズ語として存在する地名の場合、注意して置きましょう。

例えば、Caerdydd(カエルディー`ズ; カーディフのこと)の場合:

Yn Caerdydd → Yng Nghaerdydd (アンハエルディーズ)となります。その他は表を参照してください。("Ng"の音は具体的にG音が出ない音です)

もちろん地名だけでなく、名詞を伴うことも可能です。

以下の例のそれぞれの違いがお解りになりますでしょうか?

Rydw i'n siopa yn Somerfield yn Llanbed bob dydd.
ラドゥ・イン・ショッパ・アン・ソマーフィールド・アン・~サンベッド・ボブ・ディー`ズ
私はランピターのソマーフィールドで毎日買い物します。

Somerfield(ソマーフィールド)というのは英国のスーパーマーケットチェーンです。英語の固有名詞ですので、ウェイルズ語の文中でも英語読みで構いません。

ここでは前置詞"yn"が二つ使われていますが、両方とも後に続く単語がN.M.を起こしていません。

Rydw i'n gweithio yn y bwyta.
ラドゥ・イン・グウェイ`シオ・アン・ア・ブウィタ
私は(その)レストランで働いています。

前置詞"yn"の後には固有名詞ではなく、定冠詞"y"("the"に相当)で限定された名詞が使われています。

前置詞"yn"の後ろに来ているのが"y"ですので、N.M.は関係ありません。

Rydw i'n byw yn y dre.
ラドゥ・イン・ビィウ・アン・ア・ドレ
私は(その)町に住んでいます。

実は、定冠詞"y"の後の女性単数名詞はS.M.を起こします

「レストランで~」の例の場合、後に続く語が男性名詞"bwyty"なので、S.M.対象文字の"b"で始まっていても、S.M.が起こりませんでした。

ですが、ここでは定冠詞"y"の後ろに来るのが女性名詞"tre"です。なので、"t"→"d"というS.M.が起こっているのがわかりますね。

Rydw i'n gweithio yn y siop.
ラドゥ・イン・グウェイ`シオ・アン・ア・ショップ
私は(その)店で働いています。

「レストランで~」の文と同じに見えますね。ただ、"bwyty"と違い"siop"は女性名詞です。

"siop"は女性名詞なのですが、"s"はS.M.対象文字ではないので、S.M.が起こっていません。

Rydw i'n canu yn yr eglwys.
ラドゥ・イン・カニ・アン・ア・エグルウィス
私は(その)教会で歌っています。

"eglwys"上記「店で~」の文とおなじく、S.M.対象文字で始まらない女性名詞です。ただ、"siop"と違い"eglwys"は母音で始まっています。

これは後のUnedでもう一度詳しくやりますが、母音が後に続く場合、定冠詞"y"は"yr"に変化します。

これは男性名詞・女性名詞関係なく適用されるルールです。

男性名詞の例:

  • Rydw i'n gweithio yn yr ysbyty. (私はその病院で働いています。)
Rydw i'n yfed yn y dafarn/tafarn.
ラドゥ・イン・アヴェッド・アン・ア・ダヴァルン/タヴァルン
私は(その)パブで飲んでいます。

パブを意味する"tafarn"は男性名詞にも女性名詞にもなるようです。Googleで検索すると"yn y dafarn"と書いている人と"yn y tafarn"と書いている人が両方いました。どっちでもいいのでしょう・・・。(適当やなぁ・・・)

Rydw i'n darllen llyfrau yn y llyfrgell prifysgol.
ラドゥ・イン・ダル~セン・~サヴライ・アン・ア・~サヴルゲ~ス・プリヴァスゴル
私は大学図書館で本を読みます。(I read books in the university library.)

この文を見て「あれっ」と思われた方は、S.M.対象文字を覚えておられる方ですね。素晴らしい。

本来は"LL"→"L"となるべき所です。しかし、定冠詞"y"の後ろの"LL"及び"RH"はS.M.しないという例外があります。

だから、ここでは"llyfrgell"のままなんですね。ややこしいですね。面白いですね。

Rydw i'n byw mewn bwthyn yn y wlad.
ラドゥ・イン・ビィウ・メウン・ブゥ`シン・アン・ア・ウラド
私は田舎のコテージ(小さな家)に住んでいます。

ここでいきなり前置詞"yn"のかわりに前置詞"mewn"が出てきました。"mewn"も英語でいうところの"in"の意味なのですが、より正確には"in a"の意味なのです。つまり、"mewn"の後に続く名詞は非限定の名詞です。

実は前置詞"yn"は限定名詞、固有名詞、地名でしか用いられず、"in a 何処何処"という場合はこの"mewn"を用います。ウェイルズ語では不定冠詞(英語でいう"a")はありませんので、この例のように"mewn何処何処"という書き方になります。

つまり、この例文では、"in a cottage" (←"mewn bwthyn")と"in the country"(←"yn y wlad")という、"in"を意味する二つのフレーズが出てきている事になります。もちろん前者が非限定、後者が限定の用法です。

付加辞"yn"の後ろに名詞・形容詞が続いたときにはS.M.が起こりましたが、前置詞"yn"の場合にはN.M.が起こることに注意してください。

ただ、頭が痛くなりそうですが、上記の通り、[前置詞"yn"+定冠詞"y"]の後の女性名詞はS.M.になります(LL/RHを除く)。

ついでに良く使いそうな次のフレーズも覚えてしまいましょう。これらは後のユニットでも出てきますが、「ついで」にここで少し触れます。

Rydw i'n dod o Siapan yn wreiddiol.
ラドゥ・イン・ドッド・オ・シャパン・アン・ウレイ`ズィオール
私は日本出身です。

[dod = 来る / o = ~から /yn wreidiol= もともと]ですので、「私は元々日本から来ています」、が字義です。

注意点として、前置詞"o"の後の単語はS.M.を起こします。

なので、「ランピター(~サンベッド)出身です」と言いたい場合、次のように、"Llanbed"が"Lanbed"に変化します:

  • Rydw i'n dod o Lanbed yn wreiddiol.

日本語の地名の場合は気にする必要はありませんが、気に留めておきましょう。

Rydw i'n mynd adre.
ラドゥ・イン・ミンド・アドレ(ミンダァドレ)
私は家に帰ります。

"adre"は「家のほうへ(toward home)」という意味ですので、"go"の意味である"mynd"と共に用いて"go home"という意味になります。

"mynd" 「行く」という動詞を現在形で用いると、「現在行っている」という意味でなく「行きます」という表現ができます(多分本当に近々な場合に使えると思います)。

要するに、英語で"I am going home."と言った場合と同じ感じだと思われます。

そのほかの動詞に関しては、ボキャブラリーシート(現在作成中)を参考にして下さい。

次の章では「私は~が好きです」という文を習い、動詞を組み合わせることで「私は~することが好きです」という表現を習いましょう。


[Cwrs] Uned4. 現在形 肯定文 - 1 名詞で表現 / 2007-09-10 (月)

挨拶が終わり、天気も話題も終われば、自分がどういう人間であるかを言いたくなると思います。

ここでは、現在形を使って自分の事を述べましょう。

関西ウェールズ会のウェールズ語勉強会ではBBC Walesのテキストに沿って、「私は~する」という文は習いましたが、「私は~です」という文は習っていないように思います。別に特に難しい話でもないので、一緒に覚えてしまいましょう。

で、まずは「私は~です」という文からです。

「私は~です」と言う

Rydw i'n fyfyriwr.
ラドゥ・イン・ヴァヴァリウール
私は(男の)学生です。
Rydw i'n fyfyrwraig.
ラドゥ・イン・ヴァヴァルゥライグ
私は(女の)学生です。

この文を、"i'n"を"i yn"に分解しつつ、構造を考えて見ましょう。

動詞前虚辞 BOD諸形 代名詞主語 付加辞「進行・状態」 述部 [名詞S.M.] 終止符
R ydw i yn fyfyriwr .

(水谷を参照しつつ作成)

この表から見てわかるように、BODの一人称現在肯定形のRydwは"R + ydw"に分かれることがわかると思います。

この最初の"R"は「肯定文」を表す要素です。要するに、ウェイルズ語の一人称に関しては、文頭から「肯定文でッせ~」と宣言して始まっているのです。

が、話し言葉ではしばしばこの"R"が抜けてしまいます。さらに、ついでに"ydw"の"y"も抜けてしまいます("y"の音の弱さが関係あるやも)。"R"も"y"も抜けてしまえば"Dw"(ドゥ)です。従って、会話では:

Dw i'n fyfyriwr.
ドゥ・イン・ヴァヴァリウール

ということが良くあります(特にS.W.ではこちらが主流のようにも思います。Llanbedで先生にRydwの形の事を聞いたら、「それはちょっと古い形」と言われました。N.W.では古くはないようですが)

普通のカジュアルなウェイルズ語の文を書く時も"Dw"でいいのですが、きちんとしたい人は"Rydw"で書いたほうが良いでしょう。もっときっちりしたい人は文語文の形を覚えてください。ここでは扱いませんが。

で、文で書く場合、"Dw"の前に「省略されてます」ということを示す為にアポストロフィをつけ、['Dw]と書く場合もあります。ただ、まぁ、単語の頭なので、アポストロフィは別につけなくても良いでしょう。

名詞で表現する際の注意点

「学生」の男性形は"myfyriwr"、女性形は"myfyrwraig"(マヴァルゥライグ)です。上記の例文では両方とも語頭の"m"が"f"に変わっていることに注目してください。

実は、上記の表で言うところの付加辞の"yn"の後ろに名詞が来た場合、その名詞はSoft Mutation(ソフト・ミューテイション; 軟音変化; 以下S.M.)を起こします。(S.M.変化表参照)

Uned 2.で天気のことを扱ったときに、「付加辞"yn"の後ろの名詞・形容詞はS.M.を起こす」と述べました。天気の時は形容詞が問題になっていましたが、ここでは名詞が問題になっているのです。

表を見ればわかるように、S.M.を起こす文字は決まっていますので、それにあてはまらない文字が語頭に来る単語は女性形であっても変化しません、

Rydw i'n athro.
ラドゥ・イン・ア`スロ
私は(男の)先生です。
Rydw i'n athrawes.
ラドゥ・イン・ア`スラウェス
私は(女の)先生です。

男性形/女性形の違いは見られても、S.M.が起こっていないから語頭は同じなのがわかると思います。

これで少なくとも自分の職業は言えました。次は動詞を使って、自分がどんな人物なのか言いましょう。


[Cwrs] Uned 3-1 補足 - 「名前は何か?」と訊く / 2007-09-10 (月)

前項の場合は正確には「あなたは誰か?」と訊いたわけですが、「あなたの名前は何か?」と聞くことももちろんできます。

Beth ydy'ch enw chi?
べ`ス・アディッ`ク・エヌゥ・`キ
あなたの名前は何ですか?

もちろん二人称複数形「あなた達の名前は何ですか?」という意味でもあります。

まず、この文は"Beth ydy eich enw chi?"(べ`ス・アディ・エイ`ク・エヌゥ・`キ)の"ydy eich"が短縮されている形です。短縮されていない形で覚えても構いませんが、会話では短縮形が用いられる事が多いと思います。

同じように他の人称でも聞くことができます。

Beth ydy dy enw di?
べ`ス・アディ・ダ・エヌゥ・ディ
あんたの名前は何?

二人称インフォーマル表現。"ydy"の後に来るのが母音ではないので、"ydy dy"は短縮されていません。ただし、"dy enw"が"d'enw"(デヌゥ)と短縮される事があります。ただ、速く発音する時はもちろんそのように発音されるのですが、表記する時は短縮しない形で書くことも多いようです。この場合のS.M.に関しても下記参照。

Beth ydy ei enw o/e?
べ`ス・アディ・エイ・エヌゥ・オ/エ
彼の名前は何ですか?

これは短縮するのかなぁ? 母音ばっかりで短縮しない気がします。

「彼の」を意味する"ei"の時の注意点は下の中を参照してください。

Beth ydy ei henw hi?
べ`ス・アディ・エイ・ヘヌゥ・ヒ
彼女の名前は何ですか?

ここは注意が必要です。"ei"には"his"と"her"の両方の意味があるのですが、"her"の意味で用いる場合、その後に母音で始まる単語が来たら、その単語の頭に"h"をつけます。ですので、上の文では"enw"→"henw"となっています。同じく「彼女の」の時の注意点は下を参照。

Beth ydy fy enw i?
べ`ス・アディ・ヴァ・エヌゥ・イ
私の名前は何ですか?

次のように短縮される事があります。"Beth ydy f'enw i?"(べ`ス・アディ・ヴェヌゥ・イ)

Beth ydy ein enwau ni?
べ`ス・アディ・エイン・エヌゥアイ・ニ
私たちの名前は何ですか?

「私たちの」ですので、名前"enw"が複数形になっているところに注意。

Beth ydy eu henwau nhw?
べ`ス・アディ・エイ・ヘヌゥアイ・ヌゥ
彼らの名前は何ですか?

"eu"の場合も、女性形"ei"とおなじく、後ろに母音で始まる単語が続いた場合にはその語等に"h"が付きます。

ここでポイントとなるのは、ウェールズで「あなたの~」と言いたい時に、"eich ~ chi"と「~」を挟む形になるということです。これは人称に関係なく同じですので覚えておきましょう。(もっとも、口語では最後の"chi"が抜けることがあったりもするのですが… 抜かさない方を覚えるにこした事はありません。)

二人称インフォーマル表現の"dy"の後ろの語はS.M.を起こします。

「彼の」という意味の"ei"の後に続く単語もS.M.を起こします。上記の例では後に続く語が"enw"ですが、この単語はS.M.対象の文字で始まっていないので、何も変化していません。

「彼の犬」の場合、「犬」"ci"が"gi"と変化し、"ei gi e"となります。

また、「彼女の」という意味の"ei"の場合、後に続く単語がAspirate Mutation(アスパレイト・ミューテイション; 帯気音変化; A.M.)を起こします。「彼女の犬」の場合、"ei chi hiとなります。"

さらに、「私の」の"fy"の後の単語は、なんとN.M.を起こします。したがって、「私の犬」は"fy nghi i"となります。

さて、先にも少し触れましたが、実はS.W.では三人称単数"ydy"の代わりに"yw"(イウ)をよく用います。その場合の例文を以下に簡単にまとめておきます。Llanbed辺りの人と話した時に、面食らわない様に気に留めておく、という程度で良いでしょう。

以下カッコ内は短縮していない形。

  • Beth yw f'enw i? (←Beth yw fy enw i?)
  • Beth yw'ch enw chi? (← Beth yw eich enw chi?)
  • Beth yw d'enw di? (←Beth yw dy enw di?)
  • Beth yw ei enw e?
  • Beth yw ei henw hi?
  • Beth yw ein enwau ni?
  • Beth yw eu henwau nhw?

さて、次からは肯定文で自分の事・他の人の事を表現することにしましょう。


[Cwrs] Uned 3. お互いに自己紹介をしよう / 2007-09-10 (月)

初めてあった人と挨拶を終えたと仮定して、次は自分の名前を言い、相手の名前を訊きましょう。

自分の名前を言う

Pedr ydw i.
ペドル・アドゥ・イ
私はペドルです。

ウェイルズ語で自分の名前を言う時は、名前を先に言ってから、「私は~」を意味する"ydw i."をつけます。

これを応用して、他の人の名前も以下のように言えます。

Ffred ydych chi.
フレッド・アディ`キ
あなたはフレッドです。
Andrew wyt ti.
アンドリュー・オイティ
あんたはアンドリューや。
二人称のインフォーマル表現です。
Terry ydy o/e.
テリー・アディ・オ/エ
彼はテリーです。

「彼は」という語について、N.W.では"o"、S.W.では"e"を使います。"o/e"という表記が出てきたら、"o"もしくは"e"で書き、「オ」か「エ」かで読む、というように理解してください。

Lowri ydy hi.
ロウリィ・アディ・ヒ
彼女はロウリィです。

"ydych chi"と"ydy hi"の発音の違いに気をつけましょう。

前者は"chi"が入っているために、単を吐き出す時の音のような[x]音が入っていますが、後者は普通の「ヒ」です。

Steffan a Dafydd ydyn ni.
ステファン・ア・ダヴィッ`ズ・アディニ(アディン・ニ)
私たちはステファンとダヴィッズです。
Catrin a Puw ydych chi.
カトリン・ア・ピウ・アディ`キ
あなた達はカトリンとピウです。
ここでは"ydych"を本来の二人称複数形で使っています。
Iwan a Lisa ydyn nhw.
イワン・ア・リサ・アディヌゥ(アディン・フゥ)
彼らはイワンとリサです。

ウェイルズ語の"and"は"a"もしくは"ac"(アク)です。

後ろに続く語が母音で始まる場合は"ac"、子音で始まる場合は"a"を使います。

上記のIwanとLisaの例では、後ろのLisaは子音で始まっているので"a"が使われています。順番を逆にして、「LisaとIwan」とすると以下の例のようになります。

  • Lisa ac Iwan ydyn nhw.

会話表現では、"ydw i"、"ydych chi"はそれぞれ、"dw i"、"dych chi"と短縮される事が多いです。両方覚えておきましょう。

S.W.では 三人称単数の"ydy"の代わりに"yw"(イウ)を良く使います。

Madog yw e.
マドッグ・イウ・エ
彼はマドッグです。
S.W.でよく使われる三人称単数男性形の例です。

名前を聞こう

こっちから名乗ったならば、相手の名前も訊きましょう。 「誰」の意味を持つ"pwy"を用いて、英語で言う"Who are you?"の表現をします。

Pwy ydych chi?
ポイ・アディ`キ
あなたは誰ですか?
Pwy wyt ti?
ポイ・オイティ
あんた誰や?
二人称インフォーマル表現
Pwy ydw i
ポイ・アドゥ
私は誰ですか?
Pwy ydy o/e?
ポイ・アディ・オ/エ
彼は誰ですか?
Pwy ydy hi?
ポイ・アディ・ヒ
彼女は誰ですか?
Pwy ydyn ni?
ポイ・アディニ(アディン・ニ)
私たちは誰ですか?
Pwy ydych chi?
ポイ・アディ`キ
あなた達は誰ですか?

見ればお解りになれるように、二人称複数形は二人称単数のフォーマルな形と見かけは同じです。単数形で訊いているか、複数形で訊いているか、それは文意で判断します。この辺はやはり英語と同じです。

Pwy ydyn ni?
ポイ・アディニ(アディン・ニ)
私たちは誰ですか?
Pwy ydyn nhw?
ポイ・アディヌゥ(アディン・フ)
彼らは誰ですか?

まぁ、「私」や「私たち」を誰かと聞くのはあまりないかとは思いますが・・・。

また、「彼/彼女、誰?」と訊くのはあまり行儀がよろしくないようです。

次Unedから現在形肯定文を習いますが、疑問詞"Pwy"の場合に現在形の疑問形である"ydych"を用いている事を一応頭に入れて置いてください。

上記の例は「あなたは誰か?」と訊いているわけですが、「あなたの名前は何ですか?」と訊く方法もあります。BBC Walesのレッスンではこの段階ではこの訊き方は出てこないのですが、補足説明として次のセクションでカバーすることにします。

とりあえず、ややこしいのは嫌、という方は現在形肯定文へと進んでください。


[Cwrs] Uned. 2 天気について話そう / 2007-09-10 (月)

出会ったときの挨拶に続いては天気の話です。英国人はとりあえず天気の話をして「つかみ」にします。所謂スモールトークですね。

ウェイルズ語には英語で言うところの代名詞"it"がありません。 天気を表す場合、「彼女」を意味する"hi"を用いて表します。

Mae hi'n fwyn.
マイ・ヒン・ヴゥィン
天気が穏やかです。

hi'nは"hi yn"の短縮形です。 "mae hi'n"はさらに短縮して"mae'n"になります。 ただし、ここでは基本的に"mae hi'n"と書くことにします。

上記の例文の"fwyn"の部分を様々に変えることで、いろいろな天気を表すことが出来ます。

しかし、気をつけねばならないのは、付加辞"yn"(進行・状態を表し、主語と述部をつなぐもの)に続く名詞と形容詞はS.M.を起こすという規則があるということです。

したがって、"Mae hi'n"の後ろに天気を表す形容詞が来た場合は、その単語の語頭はS.M.させねばなりません。上記の例文では"mwyn"→"fwyn"と変化しています。

しかし、何故だかわかりませんが、「天気がよい」を意味する"braf"(ブラヴ)という形容詞は、S.M.しません。 したがって、次のようにそのまま用います。

Mae hi'n braf.
マイ・ヒン・ブラヴ
天気が良い。

「雨が降る」の様な動詞が来た場合、S.M.は起こりません。あくまで、付加辞"yn"の後に来てS.M.を起こすのは名詞と形容詞だからです。

Mae hi'n bwrw glaw.
マイ・ヒン・ブゥルゥ・グラウ
雨が降っている。

時間を表す語と場所を表す語を入れる

前Unedで「今朝はいかがですか?」というように時間を表す語を入れましたが、天気のことを言う文に、時間と場所を表す語を入れてみましょう。時間を表す語は文末につけます。

Mae hi'n boeth heddiw.
マイ・ヒン・ボイ`ス・ヘ`ズィウ
今日は暑い。
Mae hi'n dwym heno.
マイ・ヒン・ドウィム・ヘノ
今晩は暖かい。
"twym"は良く"hot"と書かれていることがありますが、どちらかといえば"warm"に近いようです。
Mae hi'n bwrw eira nawr.
マイ・ヒン・ブゥルゥ・エイラ・ナウル
今雪が降っています。

英語で"in"を意味する"yn"を用いて「~では…」と表現することが出来ます。上で出てきた付加辞"yn"ではなく、前置詞の"yn"であることに注意。

Mae hi'n bwrw cesair yn Gifu nawr.
マイ・ヒン・ブゥルゥ・ケサイル・アン・ギフ・ナウル
今岐阜では雹が降っています。

"in"を意味する"yn"の後の名詞/地名の語頭の文字が特定の文字の場合、Nasal Mutation(略称: N.M.; ネイザル・ミューテイション; 鼻音変化)という緩音現象が起こり、"yn"と連動してスペル・読みが変わります。この緩音現象には後2つの種類があり、それぞれ発生する条件があるのですが、これはいずれ徐々に出てくるので、その時に頭に入れていけばいいと思います。

で、Gifuという地名はGで始まりますが、本来はGで始まる地名ではこのN.M.が起こります。

例えば、Glandŵrは"yn Glandŵr"(アン・グランドゥール)ではなく、"yng Nglandŵr"(アンランドゥール)となります(アンのンはŋですので、gが出そうで出ない無声音Gを伴うンです。たぶん)。

ただし、日本の地名などあからさまに外国の地名の場合、このミューテイションは気にしなくともいいです。上記の岐阜の例文のように元のまま書いてもかまいません。

「そうでしょ?」と同意を求める

英語で言うところの"isn't it?"です。

ウェイルズ語では"on'd ydy"(オンダディ)を文末につけます。

Mae hi'n oer, on'd ydy?
マイ・ヒン・オイル,オンダディ
今日は寒いなぁ。ねぇ?

Llanbedあたりでは"ydy"のかわりに"yw hi"を用い次のように言います:

Mae hi'n oer, on'd yw hi?
マイ・ヒン・オイル, オンド・イウヒ(オンディウ・ヒ)

賛成して相づちを打つ

三人称単数の「はい」はYdyを使います。

Ydy.
アディ
はい。そうですね。
Ydy, diolch byth.
アディ, ディオル`ク・ビー`ス
はい、おかげさんで。(Yes, thanksfully.)
Ydy, wir.
アディ・ウィール
はい、本当に。(Yes, indeed.)

これで天気についての雑談は出来ました。でも、そういえば自分が誰なのかまだ言っていませんでしたね。次のUnedでは自己紹介をしましょう。

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[Cwrs] Uned 1. あいさつをしよう / 2007-09-10 (月)

アラビア人はサラーム(挨拶)を5分ぐらい続ける事もあるぐらい挨拶を大切にするようです。

そこまではいかなくともウェールズ語でも挨拶は重要です。パリの店やカフェではフランス語で最初に挨拶すれば対応が異なったりしますが、ウェールズでもウェールズ語で挨拶すればその瞬間からあなたもウェールズ人です。

では、典型的な挨拶だけでも覚えていおきましょう。

出会ったときの挨拶

Bore da.
ボレ・ダ
おはよう(good morning)
Prynhauwn da.
プリンハウン・ダ(もしくはプリノウン・ダ)
こんにちは(good afternoon)
特に後者の発音の場合はp'nawn daと綴る場合がよくあります。
Noswaith dda.
ノスウェ`ス・`ザ
こんばんは(good evening)
Sut mae.
シュマイ
こんにちは。

英語でいうところのhello程度の言葉。

"sut"は"how"なので、クエスチョンマークを伴って"Sut mae?"とかく方も方法もありますが、肯定文で構いません。下記の"how are you?"相当の言葉とは違い、特に答えを聞いている文ではありません。あくまで、「こんにちは」程度の文です。"Sut mae."といわれたら、下記の文を使って"Sut mae. Sut dych chi?"とでも言っておけば結構です。もちろん、元気だ、ぐらいを返しても構いません。

これをスペル通り読むとシト・マイですが、普通シマイ(N.W.)またはシュマイ(S.W.)と読まれます。

これを反映して、それぞれ次のようにも綴られることがあります。

  • S'mae. (もしくは S'mai) N.W.
  • Shwmae. (もしくは Shwmai) S.W.

見ればわかるように、この二つは発音通りに綴ったものです。ただ、シマイにせよシュマイにせよ「書く」場合にはSut maeと書くことを勧めます。人よっては発音通りに綴っている場合もある、という程度の認識で構いません。「Sut mae = シマイ/シュマイ」で覚えましょう。私はLlanbedの人なので、シュマイで覚えています。

「どうですか」と聞く

Sut rydych chi?
シト・ラディ`キ
(あなたは)いかがですか?

これは会話では普通(特にLlanbed辺りでは)次のように略して言われます。

Sut ydych chi?
シト・アディ・`キ(シュタディ`キ)
Sut 'dych chi?
シュ・ディ`キ(もしくはシュ・ダ`キ)
dychのアポストロフィは書かなくても構いません。

下の方がより会話的です。 この省略に関してはrydychを扱う際にもう少し詳しく述べます。

Sut wyt ti?
シト・オイティ
(あなたは)いかがですか?

上記と意味は同じですが、これは親しい友人に用いたり、老人が子供に用いたりする文です。

友人関係にあるのならば、こちらで構いません。

大抵の西欧の言語では二人称単数と二人称複数とでは形が異なります。

"Sut wyt ti?"は二人称単数形、"Sut dych chi?"は本来は二人称複数形です。ただし西欧言語では、二人称複数形を二人称単数形として日常では用いる、ということがしばしばあります。フランス語では二人称単数のtuではなく、二人称複数のvousを二人称単数として日常的には使います。英語でも二人称複数のyouを単数として使いますよね。英語ではthouという一人称単数があるのですが、現在では滅多に使わないものになってしまいました。

こういった言語では、敢えて二人称単数形を使うと、インフォーマル、よく言えば親しみを込めた形、悪く言えばややぞんざいな感じで聞こえます。 ですので、友人同士なら、Sut wyt ti?を用い、あんまり親しくない人や目上ならSut (ry)dych chi?を用いる事になるのです。

"Sut (ry)dych chi?"は先述の通り、本来複数形ですので、「あなた達はどうですか?」という意味にもなります。これは英語と同じですね。

三人称についても同じように訊くことが出来ます。

Sut mae e?
シト・マイ・エ
彼はどうですか?
Sut mae hi?
シト・マイ・ヒ
彼女はどうですか?
Sut mae Tom?
シト・マイ・トム
トムはどうですか?
Sut maen nhw?
シト・マイン・フ(もしくはシュ・マイ・ヌゥ)
彼らはどうですか?
Sut mae'r plentyn?
シト・マイル・プレンティン
子供はどうですか?
Sut mae'r plant?
シト・マイル・プラント
子供達はどうですか?

上記に関しても「シュマイ・エ」等と発音すればよいかと思います。

plentynとplantのところで出てきているmae'rは、theを意味する定冠詞ynがmaeの後ろに来た結果、母音が続いたので省略された形です。この様にynのmaeに母音があると、省略することが出来ます。

三人称複数形(彼ら)の時と、名詞が複数形(子供達)の場合に形が違うことに注目してください。

名詞が複数形の場合、三人称複数扱いではなく、三人称単数名詞の時と同じ形になります。

返しかた

Iawn.
イァウン
元気です。
Da iawn.
ダ・イァウン
とても元気です。
Eitha da.
エイ`サ・ダ
非常に元気です。
Gweddol.
グウェ`ゾル
まぁまぁいいです。
Wedi blino.
ウェディ・ブリノ
疲れてます。

たいていの場合(特にポジティヴな返事の場合)、"I'm fine, thanks."の様に、「ありがとう」をつけます。

したがって:

Da iawn, diolch.
ダ・イァウン・ディオル`ク

のように言います。

ちなみに、"Thank you very much."と言うフレーズは上記の"diolch"に"very much"を意味する"yn fawr"をつけて表現します。

Diolch yn fawr.
ディオル`ク・アン・ヴァウル

英語でも、そのあとに"And you?"と聞くように習いましたが、同じように「あなたはどう?」と訊きましょう。

A chi?
ア・`キ
A ti?
ア・ティ

時間を表す語を入れる

ウェイルズでは時間・日を示す語は文末に入れます。

したがって、次のように言うことが出来ます。

Sut dych chi y bore 'ma?
シュ・ディ`キ・ア・ボレ・マ
(あなたは)今朝はいかがですか?
もちろんboreの部分をp'nawnやnoswaith等に変更できます。

"'ma"は「この」や「ここ」を意味するymaの短縮形です。"bore"の前の"y"は定冠詞です。"this morning"は限定されますので、"y"をつけます。

Sut dych chi heddiw?
シュ・ディ`キ・ヘ`ズィウ?
今日はどうですか?

別れ際

感覚としては英語と同じです。適当に表現を変えて訳しているものもありますが、まぁ、どれも似たようなものです。

Hwyl.
ホウィル
さよなら。ごきげんよう。
Pob hwyl.
ポブ・ホウィル
さようなら。お元気で。
Pob lwc
ポブ・ルゥク
さようなら。お元気で。Good luck!
Da boch chi!
ダ・ボ`キ
さようなら(good-bye)
Nos Da!
ノス・ダ
おやすみなさい。
(G)wela i chi fory.
(グ)ウェラ・イ・`キ・ヴォリィ
明日会いましょう(see you tomorrow)

この文の場合、文頭のGは脱落し、読まない・書かないことが多いです。

また、「明日」は"yfory"なのですが、"y"が脱落してしばしば"fory"となります。

(G)wela i chi wythnos nesaf.
(グ)ウェラ・イ・`キ・ウィ`スノス・ネサヴ
来週会いましょう(see you next week)

これでとりあえず出会ったときの挨拶、別れ際の挨拶はばっちりです。

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[Cwrs] Uned 0. ウェイルズ語のアルファベット / 2007-09-10 (月)

ウェイルズ語は所謂ラテン語アルファベットを使う点では英語と同じなのですが、使われる種類がやや異なります。ウェイルズ語には以下のようなアルファベットがあります。

アルファベットとその発音の仕方、及びこのサイトでの表記方法を以下に記します。

A
ア、もしくはアー
B
英語のB音と同じ。バ行で記す。
C
英語とは異なり、すべて[k]音。ラテン語と同じ。カ行で記す。
CH
のどに端を詰まらせたようにカ行を発音する所謂[x]音。このサイトでは、`カ・`キ・`ク・`ケ・`コと記す。
D
英語のD音と同じ。ダ行で記す。
DD
英語のthの濁る音と同じ。`ザ・`ズィ・`ズ・`ゼ・`ゾ
E
エまたはエー
F
英語のVの音と同じ。ヴァ行。
FF
英語のFの音と同じ。 ファ行。
G
英語のGの音と同じ。ガ行。
NG

英語のŋ音と同じ。弱いG音が付くンであるが、カタカナでG音を書くと、G音を強く意識しすぎてしまうので、あえて「ン」と書きます。ただし、水谷(p.xvi)では"Bangor"を例として、有声G音の例も挙がっている。こういった場合は適宜対処することにする。

H
英語のHの音と同じ。ハ行で記す。
I
イまたはイー
L
英語のL音と同じ。ラ行で記す。
LL
英語のLを発音する舌の状態で、舌の両脇からゆるく空気を吐き出し、サ行っぽい音を出す。~サ・~スィ・|~ス・~セ・~ソと記す。
M
英語のMの音と同じ。マ行で記す。
N
英語のNの音と同じ。ナ行で記す。
O
オ、オー
P
英語のP音と同じ。パ行で記す。
PH
英語のF音と同じ。ファ行で記す。
R
巻き舌をするR音。ラ行で記す。思い切って強く巻き舌するのがコツです。
RH

舌を震わせるが、無声音で始まるR音。`フラ・`フリ・`フル・`フレ・`フロと記す。

音声学的には不正確かもしれませんが、巻き舌をしないで弱い感じの音でラ行の音を出すと、良い感じに聞こえるような気がします。決してしっかりと日本語的に「フラ」といわない方が良いです。`フはあくまで無声音的な音がフっぽくきこえるというものでしょうから。

S
英語のS音と同じ。サ行で記す。ただし、iと組み合わせてSiaシャ、Sioショなどにもなる。
T
英語のT音と同じ。タ行で記す。
TH
英語の濁らないth音と同じ。`サ・`ジ・`ス・`セ・`ソと記す。
U
イまたはイー
W
ウまたはウー
Y
イまたはイー、もしくはア

このうち、A, E, I, U, O, W, Yが母音です。

WとYも母音であることに注意してください。WとYが母音であるという意識がないと、長いスペルの単語などで「どう読んだら良いのだろう???」と思ってしまうことがありえます。なんだかんだ言っても英語やローマ字に慣れ親しんでいる私たちは「英語的(もしくはローマ字的)な母音の解析」をして読んでしまいそうになります。英語・ローマ字ではWとYは母音ではありませんので、この二つを母音とする語が出てきた場合、どうしても「母音がないのにどう読むの?」となってしまうのです。

英語とのアルファベットとは以下が違います。

DD, FF, LL, NG, TH, PHには2つの文字が並んでいますが これは2つの文字で1つのアルファベットと考えます。したがって、"llyfr"の様な単語の場合、辞書では"L"の項目ではなく、"LL"の項で載っています。結構ついうっかしして"L"の項で引き、「載ってない~」と焦ってしまうので、注意しましょう。

ウェイルズ語では基本的に英語で言うところの"J"、"V"、"K"、"Q"、"X"、"Z"を通常用いません。ただし、外来語や専門用語を綴る際には用いられる場合があります。

"J"の音はウェイルズ語にはなく、"Si"の音で表されます。つまり、"John"→"Sion"(ション)、"Japan"→"Siapan"(シャパン)。ただし、"Japan"のような(特にあからさまに近現代に入ってきた)外国語からの借用語の場合は、しばしば"Japan"と綴り、英語と同じようにジャパンと読まれます(現代のウェイルズ語話者は全て英語もネイティヴですから)。

また、"V"に関しては、上記の表の通り"v"音は"F"で表します。"K"音は"C"で表します。

アクセント記号が付いたアルファベットがたまに出てきます。例えばŶやŴなどですが、これになると長音となるようです。

二重母音

基本的に上記の表で記したように発音していけばいいのがウェイルズ語の楽なところで、ローマ字やラテン語と同じ感覚で読んでいけます。ただ、ラテン語に二重母音があるように、ウェイルズ語にも以下の母音の組み合わせの場合は、原則的に次のように読み方が変わります。

AE
[アイ]
AI
[アイ]
AU
[アイ]
AW
[アウ]
EI
[エイ]
EU
[エイ]
OE
[オイ]
OY
[オイ]
WY
[ウイ/オイ]

例えば:

  • mae

これは英語で言うところのbe動詞のようなBODの三人称単数現在形ですが、もし二重母音を無視して読めば、マエと読んでしまいそうになります。しかし、上記の二重母音のルールにより、実際の読み方はマイです。

そうそう、ウェイルズ語で「ウェイルズ語」を意味する:

  • Cymraeg

もカムラエグではなく、カムライグですね。ここではYが母音だったということも確認しておきましょう。Yはアともイとも読みますが、ここでは「ア」です。

カムライグ、それは省略する言語

ウェイルズ語は非常に省略していく言語です。まぁ、言語は多かれ少なかれ省略する言語なのですが、おそらく日本人がウェイルズ語を習う時にこの「省略」という部分で躓くような気がするので、最初に「省略する言葉なんだ」という事を頭に入れてくださったほうが良いです。出てきた時に説明しますので、何となくルールは適宜頭に入っていくでしょうが・・・

アンシェヌマン??

アンシェヌマンというのはフランス語の用語で、ウェイルズ語文法では何と言うのかわかりませんが、語尾と語頭の音が同じ単語が組み合わさった場合、一つの音で読まれる場合があります。

Sut rydych chi?
シト・ラディ`キ
ご機嫌いかがですか?

英語でHow are you?の意味ですが、rydych chiを「文字通り読めば」ラディ`ク・`キとなります。じかし実際にはラディ`キと読まれます。

まぁ、しょっちゅう起こるわけではありませんが、たまにこういう組み合わせが出てくれば、注意しましょう。なんでこういうことが起こるかというと、発音しやすく読んでたらこうなった、というようなものですので、わざわざ発音しにくいラディ`ク・`キで読む必要はないです。

ここでは基本的にこのようにつながっている語のヨミガナは上記のように1語で書くようにします。つまり、rydych chiはラディ`キと書きます。

アルファベットに関してはこのような感じになります。 基本的にラテン・アルファベットですから、発音以外はあまり難しくはないと思います。さーっと流して実践に入って行きましょう。

はっきり言って、発音をカタカナで完全に再現することは困難です。実はスクリプトとしてはカタカナは非常に優秀ではあるのですが、どうしても日本語に元から無い音には弱いものです。また、私も音声学方面は素人ですので、発音をもっとしっかりしたい人は、水谷先生の本を見るか(音声学的に解説がされています)、BBC Walesの音声解説をじっくり聞いてください。

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