実は私、アングロアラブに乗るのは初めてである。大学の馬術部では私がいた時はサラブレッドばっかりだった。やめた後に一頭アングロアラブが入ったのだけれども、乗る機会はなかった。実家の近くやアメリカでウェスタン・スタイルで乗った時はおそらくクウォーターだったと思われる。道産子はダルマンで経験したのだが、そういえば中半血とかハノーヴァーとかもないなぁ。ここには中半血がいるけど乗る機会があるかな?
で、栄えあるアングロアラブ初体験の相手となったのがこのパイリーン。しかし、とんでもなく私を困らせる馬だった。ガタガタ月貴と今のところは双璧か、もしくはこっちの方が嫌な感じか。あくまで私の感覚だが…
毛並みは葦毛。胴が結構長く首も長い。あれ、アングロアラブって首と胴がは短いんじゃないのか。まぁ、サラブレッドの血が混じっているわけでそっちの方が出ているのかもしれないし、個人差かも。実際胴が長すぎて洗い場の後ろの壁(プラスチックかアクリルかそんな感じのもの)を簡単に蹴っている。
馬場に出していつも通り部班で並足→速歩。うーん、結構重いなぁ。
続いて軽速歩で歩度の伸縮。むむむ、なかなか伸びない。いや、伸びていることは伸びているんだけども、納得できるようなものではない。しかも、結構馬が躓くようになることがある。変に拍車がかかると馬によってはそういうことがある気がするので、気をつけて乗ってみるも、変な感じ。
それから左手前で駈歩発進・維持の練習。なかなか出ない上に維持のための扶助をしても躓いて速度が落ちてしまう。苦労していると何回目かに指導員からまさかの一言が:
「この馬左手前がちょっと苦手なので頑張ってください」
えーっ。
左手前というのは、馬が左前足を出して走ること、つまりたいていは反時計回りの時にこのように走る。で、ここのクラブではたいてい左手前でレッスンをするので、乗り手も馬も基本は左手前である。右手前が苦手な馬なら、まぁ、いいのだけど、左手前が苦手なら苦手な方で走らせないといけないではないか。
もっとも4級の試験では手前変換もあるし、左右の手前で走らせることができなければならない。というわけで、途中から斜め手前変換をして右手前で走ることとなった。
良かった、と思うまもなく次の試練が訪れた。
駈歩を発進する時、手綱を短めにして張り、馬の首を上げさすのだが、これは重心を後ろにして後ろ足で踏ん張って前足から飛ぶ、と言う動作をしやすくするためである。 で、実はこの馬、さっきも言ったとおり首が長い。つまり、ぐっと強めに張らないとすぐ首が下がってしまう。首が下がると重心が前にかかるのでよけいに躓きやすくなる。苦手な左手前ならともかく、楽な右手前になった時、この馬はすぐに気を抜いて首を下げてしまうのである。で、よけいに躓くことになる。
何ですか、それは。
発進する時に張るのは良いけれども、躓くのを防ぐためには、駈歩中も肩を開いてぐっと手綱を強く張っておかねばならない。これはしんど㍊334 ??。しかも、気を抜かせないためにしっかり脚を使わねばならない。
終わった時はふらふらだった。
アングロアラブってこんなものなのかなぁ、と思ってしまったが、どうもパイリーンがそんな馬なだけな様だ。指導員の人からは、私なら次にパイリーンに乗る時にはもっとうまく乗れているでしょう、とのことだったが、やっぱり乗りやすい馬の方が良い。
内容自体はそれなりに良かったので、次のレッスン後に実技試験を受けることになったのだが、やっぱりパイリーンの様な馬だったら辛いでしょうから、良い馬だったら試験にしましょう、ということになった。