[馬/轡心日記]

轡心日記 8鞍目・シルクアルカディア / 2004-07-19 (月)

今回から4級取得レッスンに入っても良かったのだけども、今回も初心者駈歩。というのは、実はこのクラブへは従兄弟と一緒に入会したのだが、彼が「初心者複合をもう少しこなさないとダメだが、一応一度駈歩もやっておこう」という事になった。だが、乗馬経験がなかった彼は初めての(調馬索無しの)駈歩であり、不安だ、と言うのでつきあったのである。

二回連続でシルクアルカディアに当たったが、相変わらずはえやアブが多くピリピリしている。速歩メインだった前回と異なり今回は駈歩メインだったから、よけいに優しい乗り方を心がけねばならない。

どうも他の参加者も駈歩の回数が少ない人ばっかりだったようで、駈歩発進準備の確認からみっちりとやる。私としては、優しい駈歩発進を念頭に置いて、且つ激しくない駈歩維持を目標にしていた。

途中で、姿勢や発進の仕方に関して私のを参考にするように、と云う旨を指導員の人が言ったので笑った。私は特段上手いわけではないけども、優しい乗り方を心がけていたのが良かったのだろう。他の人の役に立ったようで良かった。

さて、次からは4級ライセンスに向けて頑張らねば。

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[馬/轡心日記]

轡心日記 7鞍目・シルクアルカディア / 2004-07-11 (日)

二日連続となった今日のレッスンは初心者障碍。やっと障碍だ。障碍を跳ぶのもうれしいが、何より障碍馬場は広いし、蹄跡にとらわれずに入れるのが良い。速歩で横木通過とクロスバーという文字通り初心者向けの内容だけども、やっぱり「戻ってきた」という感じがする。

今回の相手のシルクアルカディアは洗い場からピリピリしていた。生来神経質なタイプっぽいが、今の時期洗い場も馬場も虫(ハエみたいなの)がいっぱいなのだ。ピリピリしたままの馬に乗るのも結構気を遣うものなので、何とかなだめつつ馬装する。神経質な一方やんちゃな面も見せるので結構じゃれ合いながら(もしくはやり合いながら)準備完了して馬場へ。

今までの円形・楕円形馬場なら、最初に入ったものから蹄跡上に歩かせて、他の人のスペースを十分に作ってから騎乗するのだけど、広い障碍馬場では適当に広がって騎乗する。広いって良いなぁ、と変に感心する。

さて、私は大学の馬術部時代障碍を跳んでいたけれど、ほとんど駈歩で跳んでいた。なので、速歩で障碍を(クロスバーとはいえ)跳ぶのは感覚として残っていない。だから結構新鮮だった。

とりあえず、まず速歩を一通り。シルクアルカディアは発進する時にちょっと嫌がるそぶりを見せるものの、課題であった優しく乗ることを徹底すると、すっと出て、すっと動き、操縦性も良い。ガタガタ月貴とはえらい違い。

さて、跳ぶ目標物である障碍だが、同一線上に少し間隔を開けて二つ並べてある。ダブルにしては歩数が必要な感じなのでコンビネイション障碍と呼ぶべきかもしれない。最初は横木、所謂バー、つまりは太い筒型の木を地面に起き、それを普通に速歩で通過する。もっともベーシックな練習だ。今度はそれを前方騎座を取りつつ通過する。

前方騎座とは、鐙の上に立ち腰を浮かせ、背筋を伸ばしたまま前屈みになる姿勢。馬の負担が少ない騎座だ。もちろんあんまり前にのめり過ぎると、馬がびびるし、人もバランスを崩して落ちやすくなる。騎乗姿勢・騎座、と言った基本がなってないと、前方騎座でうまくバランスをとれない、という、場合によったら一気ブルーになりそうなものである。

先にも述べたように、私が昔ちょっとだけいた大学馬術部はちゃんとした指導者がいない。だから前方騎座に関しても「前にもたれる・傾ける」といった程度しか教えてもらっていない。跳んでいてその辺を改めて思ったので、ミーティングで訊くことにした。

レッスン自体はクロスバーに移る。クロスバーとは両端の支柱を支点にして「X」に組み合わせた障碍のこと。初歩的な障碍である。まず、一本目だけクロスバーに変更。まずまずこなす。ただやはり、速歩での障碍は性に合わない。私が下手だ、と言われるとその通りだったりするが…。次に二本目もクロスバーに掛け替える。この「二障碍ともクロスバー」を二、三回ほどこなしたのだが、そのうち最初の二回は二本目のバーを落としてしまう。恥ずかしい……。いかんなぁ。そう思ったので、よりきちんとした推進で障害まで持き 1ad ?ていき、ちゃんと騎座を取る、と言う基本を強く意識して三回目を跳ぶ。何とか形になった。と言うところでレッスン終了。

レッスン後のミーティングで改めて前方騎座について訊く。膝が伸びがちなので、融通が利くように、ちゃんと曲げるようにすることを教えてもらった。図解付きで。

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轡心日記 6鞍目・月貴 / 2004-07-10 (土)

月貴«つきたか»なんて思いっきり和名だが、関西学院大学馬術部からきた馬である。関学の馬は「月」が付くらしい。つまりもう一頭「月駒」という馬がここにいるのだけど、この馬も関学にいた馬だったということになるようだ。

レッスン前に各自の乗る馬が表示されるモニターを見ていると、初心者駈歩に参加するのは私だけだった。このモニターには実際にカウンターでチェックインした人だけが表示されるので、ぎりぎり直前に入る人もいるかもしれないと思ったが、結局集合したのは私一人だけだった。おそらくキャンセルが続出したのだと思う。確かにこの日は雨が予想されていて、実際に雨の降りそうな曇り空だったけど、雨が降っても乗ればいいのに、と私なんかは思うのだが。

とにかく、マン・ツー・マンである。これを機にいろいろ理論的なことを聞くことにした。私は馬術部にいたわけだが、貧乏国立大学の馬術部には教える人などおらず、先輩からいろいろ習うわけだが、先輩自身がわかっていないのだから、結構あやふやなところが多い。頭でごちゃごちゃ考えるよりも、感覚で乗れればいい、という意見もあるかもしれない。だが、私の場合性格的な問題として、理論的にちゃんと知った上で乗りたいし、そっちの方がいろいろ安心するし、変な覚え方をしないですむと思うのである。ということを話すと、どんどん聞いてください、と言われたので、どんどん聞いた。

その中でなるほどと思ったのは、駈歩の出し方。出し方自体は前回書いたとおりだが、何故、乗り手の身体を起こしたり、馬の首を上げさしたりするのか。指導員の人によると、これは馬の重心を後ろに下げさすためである。首を上げさすのは、馬というものは首が下がってしまうと前に重心がかかるのだ。ところで、馬の駈歩というのは、手前の前肢を大きく前に出して跳躍する走り方である。跳躍するには、後肢で踏ん張らねばならない。後肢で踏ん張るためには、後肢の方に重心がかかってないと踏ん張れないのである。そこで、指示を出すというついでに、馬が出しやすくしているのである。馬術というものは馬の自然の動きを利用している、と言うことを読んだことがあるが、これもその範疇にはいるだろう。

で、今回の月貴である。月貴という馬は乗ってみてわかったが身体が硬い。身体が硬いというのは一般的に言って関節が硬い、つまりは筋肉が硬いということになるだろう。身体が硬いということになると、車のサスペンションと同じでいろいろ乗り味が悪くなる。そして関節が硬い人と似たようなもので、きちんとウォームアップしないとピシっとしない。つまり、なかなか出にくくなる。

というわけで、まず手綱を長くしたまま速歩。手綱を長くするというのは馬が楽にできるということだから、楽な姿勢で速歩というのはいわばウォーミングアップなのだ。しかしこの時点で乗り味が判明。ガタガタする感じ。

いろいろ指示を仰ぎつつ駈歩を出す。みっちりウォームアップしたこともあって発進及び維持は良い感じだ。ただし、ガタガタっろ 717 ?タガタっという乗り味が三拍子で襲ってくる。うーん、これは「ガタガタ月貴」と言う中途半端な韻を踏んだニックネームを授けねばならない。そんな感じに思いつつ乗っていたものの、ガタガタな駈歩ではなくしっかり出すために強めの推進をしていたら、絶えず推進するのではなく落ちそうになったら推進をバシっと決めるように、と言われる。というのは、絶えず脚の扶助を与えているとその感覚に馬が慣れて鈍くなってしまうから。

そこで、前回課題に挙げた優しい当たりで乗ることを念頭に置きつつ、非推進時の爪先の方向を考えながら乗る。そうすると、「もう次は4級取得レッスンいってみましょう」と言わはった。

4級取得レッスンとは、4級ライセンス試験を受験するためにその試験の題目を集中的に練習するレッスンである。つまり、一歩進むことができたと言っても良いかもしれない。

まだ時間があったので、今度は右手前で走ることになった。このクラブではほとんど左手前なのだが、もちろん馬場馬術や障碍なんかをするには右手前で走る必要がある。そこで、右手前で走ってみると、元々何となく違和感があった右の鐙がよけいに長く感じてしまい、鐙がしばしば深くなってしまった。

指導員の人によるとやや内側に身体が傾いてしまっている、とのことだった。月貴自体がそんなに右手前も得意ではないようだが、この辺のバランスもこれから気をつけるべき所だろう。

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轡心日記 5鞍目・キョウワキセキ / 2004-07-04 (日)

さて前回に思った通り今回は初心者駈歩に参加。茹だるような暑さの中、六頭立ての部班。今回の相手はキョウワキセキ。やや癇が強いような感じのする馬だった。実際に集合した時に拍車をはずすように言われる。

初心者駈歩は障碍馬場の隣の楕円形馬場で行う。蹄跡の内側に柵が置いてあるために内に入られることもなく、ある意味で発進や集会などを気兼ねなく練習できると言っても良い。

というわけで、七、八年ほど振りの駈歩。駈歩の出し方からみっちりやると思っていたが、そうでもないみたい。複合の時点で聞いていることが前提なのか、他の人が何回もこのレッスンを取っているからなのか。

簡単に言うと駈歩の出し方は:

  1. 姿勢を正してやや後ろに重心を倒す。
  2. 手綱を短くもって引き馬の頭を上げる。
  3. 外方の手綱で壁を作りつつ、馬を内へ向けさす。また、馬を左に曲げる時のように、外側の足を引き、所謂内方姿勢を作る。
  4. 内方の脚、もしくは外方の脚で強く推進。出るまで譲らない。

というものだが、それ自体は頭ではわかっている。しかし、わかっていても馬で乗った時にそれができるか。思った通りに身体が動くかを含めて、結構不安なものである。特に画一的ではない馬というものが相手だから。

というわけで、並歩・軽速歩で歩度の伸縮といったウォームアップ的なことをみっちりする。馬の反応はよく、リズム感も良い。ただ、少し回り多い虫を気にするぐらいか。

一通り終わったあと、全頭で駈歩発進。最初駈歩にならず速歩のままちょっと進んでしまったが、最終的にはしっかり出る。次に三頭ぐらいずつ微妙に時間差をつけて駈歩発進するが、どうもこっちの明確な指示を待たず、前の馬の駈歩につられて出る感じ。部班は馬の群衆性を生かした練習法なので、駈歩を発進するコツをつかむという点では、それはそれで結構なのだが、自分の駈歩の練習という点では、それでよしとするわけにはいかない。

次に一頭一頭出していく。これなら前の馬につられることはない。で、出す。最初の二回は逆手前で出てしまった。左手前で練習しているので、左前足がガァーっと出なくてはならないのだが、右の方が出てしまっているのである。逆手前で出る最大の原因は、おそらく内方姿勢がちゃんととれていないことである。なので、まず意識して馬の内へ向けさせ、外方の脚を意識してきちんと後ろに引く。そして内方で強く推進すると、きちんと出るようになった。やはり、楽をしないで基本通りやらないとダメという事だろう。

先にこの馬は癇がやや強いと言うことを書いたが、強く扶助をしてしまった時に馬とやり合うような格好になってしまったことがあった。いかに優しく乗るか、それをこれから気をつけようと思った。

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轡心日記 4鞍目・マチカネハレスガタ / 2004-06-05 (土)

さて、今回から初心者複合で、つまりは4級ライセンスに向けたセッションが始まる。今回の相手は、競走馬としてJRA五勝(福島記念GIII三着)の実績があるマチカネハレスガタ。用途転用して一年ぐらいのような気がする。

前回は「茹だるような暑さ」といっても良いものだったが、今日はとにかく「暑い!」。湿気がないだけに、太陽熱が直に地上にやってきたような暑さ。

さて、今回から馬装をしなければならないので装鞍所(洗い場)に馬がいないことを確認して厩舎の方に行った。すると馬がいない。ひょっとして入れ違いに馬を引っ張って行かはったのかな、とおもって装鞍所に戻ると、やはりいない。まさか、今運動中ではないよなぁ、とおもいながら再び厩舎の方に行く。一頭馬が出てきた。すると、近くにいたスタッフの人が「あーっ、間違えた!」とさけんだ。今回のインストラクターの人だ。そこで、「ハレスガタ、馬装せないかんのですよね、どこにいますか?」と訊くと、「ハレスガタ、間違えてxxxの洗い場にいれちゃった。今そのxxxが引かれていったとこなんです」といって、ばーっと走っていかはった。

このxxxというのは、同じレッスンに参加する他の人の馬で、インストラクターの人は準備するのについ間違ってしまったわけです。で、xxxに乗る人が馬を出していったので、間違いに気付いた、と。xxxの洗い場にはハレスガタが入っているので、xxxが入れない。なので、焦って走って行かれたのです。やっぱり暑いからかな。

ともかく、きれいな栗毛のハレスガタを装鞍し、集合して馬場へ。暑い。改めて腹帯を締めて馬に乗り、馬上で改めて腹帯を締めて鐙を調整。うーん、今回はどうも鐙が違和感が。

三人の部班。今回は最初は二番目だったので、最初先頭だった例のxxxがやや嫌がるそぶりを見せたので私が先頭になる。緊張するなぁ。

しばらく常歩速歩をこなしたあと、どうも鐙が変なので、お願いして改めて調整する。ちょっと長い感じがする。それは短くすればいいのだけど、どうも右の方が長く感じるのだ。右を少し短くすると、今度は短すぎるような気がするので、ちょっと戻して、まだましなポイントを探す。そこそこ調整したけども、やはり右の鐙が深く入ってしまう。「深く入る」というのは、鐙は本来足の先の方で踏むのだが、それが少し後ろに方になってしまうこと。うーん、なんか気色悪い。

それ以外はなかなか重畳。ハレスガタは最近まで競走馬だったせいかやはり癇が強い。発進時にちょっと逆らう感じがするが、いったん出てしまうと気合いが入った速歩をする。今回は「歩度を伸ばす」、つまり馬のストライドを伸ばすしてペースを上げる、というのがレッスンの課題の一つだったので、結構楽。もちろんその逆に歩度を詰める時は、結構苦労するが、ちゃんと言うことを聞いてくれる。まぁ、やっぱりまだ走るのが好きなのね、速歩だったけど。実際、気合いを入れると、ふと駈歩が出そうになるし。

もう一つの課題は、速歩を 8a4 キープしたままの「輪乗り」。まぁ、これは馬術部時代にみっちりやっていたので、楽。すいすいとこなす。輪乗りと蹄跡行進を織り交ぜながら、歩度を伸ばしたり詰めたりを繰り返す。あまりにも暑いので、他の人に説明をして張る時に、ぼーっとして馬上で休んでいると、心配された。大丈夫だけど、汗かきだから、よけいに暑い。

最後に、右手前に変える。今では左手前、即ち反時計回りで回っていた。これを時計回りに「半巻き」で変える。このクラブではたいてい左手前で乗っているので、右手前では久しぶり。馬によっては右手前が苦手な馬がいるのだが、ハレスガタはさほどではないみたい。こっちが久しぶりな上に、右の鐙が変な感じなので、やや苦労するが、まぁ大丈夫。

レッスン終了後、洗い場に繋いで水を飲まそうとするが、飲まない。何でや。飲んだらいいのに、飲む気がないのか、走りたらんのか。このあともハレスガタを使うとのことだったので、馬装を解く必要はなかった。インストラクターの人が、足に水をかけといてくれるというので、こっちはあがる。暑い。

ミーティングで、良かったが、やや手綱を長く持ちすぎだった、と言われる。うーん、確かにそういう所もあったが、手綱の持つ場所がすれててなくなっていたので、軍手では滑るんですよ。ということを話す。ほかの「初心者なんたら」というレッスンはインストラクターの許可なしに自由にとれる、と言うことを聞いて、やたらに駈歩がしたくなってきた。今度は、なるだけ「初心者駈歩」をとろう。

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轡心日記開始について / 2004-06-05 (土)

じつは先月より乗馬を再開していました。

ここはどちらかというと英国と称号に関して書く場と位置づけているので、よりプライヴェイトな乗馬のことを書くべきかどうか悩んでいましたが、乗馬日記をたまたま見つけ、良いなぁ、と思ったので、私も書くことにしました。

せっかくなので、轡心日記«くつわごころにっき»と名付けました。うちの乗馬クラブではレッスン後のミーティングでライディング・レコードをつけるのですが、そこで書いているよりもより抽象的で感覚的なことを中心に書いていきたいとは思っています。

私の乗馬のことについて書いておきますと、大学一年の時に馬術部に入っていました。いろいろありまして一年で辞めてしまいましたが、低障碍ぐらいは跳んでいたように思います。小障碍は跳んでいた様な気もするけど、今から見たら結構高いように思うので跳んでないのでしょう。どっちにしても8年前の話なので、いろいろ忘れていることが多いです。ただ、やはりそれなりには乗れるので、ふつうの人が始める5級ライセンス取得コースからではなく、4級取得の方から始めることになりました。ただ、最初の一、二回は5級関連のレッスンをとることになりました。クラブのシステム的なこともありますし、感覚を忘れていることもあります。

2004年6月5日のセッションで4«あん»目になります。過去のセッションについては、そのレッスンのあった日付の23時59分59秒付けで挿入しておくことにします。最近ポストの日付を変更する術を覚えたので。

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轡心日記 3鞍目・ミステル / 2004-05-30 (日)

今日はうってかわって快晴高湿、はっきり言って、馬も人も死ぬ!天気予報では昼頃雨とか言っていたような気がするが、曇っただけで雨はなし。ここまで湿度が高いと、日が照ってようと、ちょっと曇ろうとあまり関係がない。洗い場に出ていた段階ですでにミステルは汗ばんでいた。

前回に引き続いてのミステルへの騎乗だったが、洗い場(装鞍所)で会うと、「またお前かいな」という目で見られた、ような気がした。もっとも警戒色でないからましか。 今回はスキルチェックだったので、姿勢、手綱の持ち方、常歩«なみあし»での誘導といった基本動作に加え、軽速歩«けいはやあし»を手前を会わせてきちんと乗ることがセッション目標。まぁ、馬術部経験から言えば、まさに基礎の動作だが。日曜故か、クラブ自体が混んでいて、このセッションも5人による部班。 まずは私が5番目に入って部班開始(以下それぞれA~Eと呼ぶ)。常歩から軽速歩を各自出す。ところが、Cさんがなかなか上手く速歩«はやあし»が出ない。従って、後ろが詰まり前が離れる、という初心者の部班にありがちな形に。

そこで、Aさんが私の後ろに入る形になった。Bさん先頭とする形に部班、Cさんは相変わらず出にくいが、逆にDさんは少し速い目の常歩にすぐなってしまう。我がミステルがそれに連れて、速歩準備段階で速歩が出そうになる。それはちょっと恥ずかしいので、ぐっと抑えて我慢させる。じっくり我慢させて、指示通りに速歩を出す。指示通りにすると、いきなりハミをとる。おいおい。まぁ、落ちはしないが、びっくりするやん。

そのときにいきなりアクシデントが起きた。後ろのAが付いて来てないなぁ、とちょっと思った瞬間。

「あーっ、大丈夫ですかぁ!」

という、インストラクターの人の声がした。歩度«ほど»を詰めて後ろを見ると、Aさんの馬は駈歩«かけあし»が出ていて、案の定、ふり落とされて落馬された。その落ち方が、左足が«あぶみ»を離れ、馬の背で仰向けになるように回転して、そのまま馬の右側に落ちる、という危険な形だった。なにせ、腰から落ちて頭を地面に強打したのだから。

馬術部時代に良く女の子が落ちるのを見てはいたが、8年ぶりの落馬目撃なのでさすがに焦った。しかも、乗り手を振り落とした馬がそのままこっちへやってくる。Aさんの前は私なのである。

こういう時に、こっちの馬や他の人の馬が連鎖的に驚いては困るので、ぐっと手綱を持ち、とりあえず、馬を横に向けて道をふさぐような形で止まった。横に向けたのは、道をふさぐことで、Aさんの馬を自主的に止まらすということと、ミステルに「近づいてくるのは仲間の馬だ」と言うことを視覚的にわからせて落ち着かせるため。この対応が正しいかどうかは疑問だし、訓練された馬だから何もせんでも止まったかもしれないが、結 1000 果としては無事に止まってくれたので良かった。こういう時は、ほかの初心者の人の馬が連鎖的に暴れるのが、はっきり言って怖い。

この落馬の原因は、私は見ていないけども、次の通りではないかと思う。つまり、軽速歩の途中で、馬が止まるなり常歩に落ちるなりした。Aさんは速歩を出そうと、脚を蹴った(初心者故に圧迫ではなく、蹴る扶助の段階)。蹴られた馬の方は、それでいきなり駈歩になった。初心者で駈歩をする段階ではないため、駈歩のリズムに上手く乗れず、当然両脚による馬体の挟み込みも上手くできていないので、左の鐙がはずれた瞬間、馬体から投げ出される形になった。右の鐙は残っていたので、馬上で反転する形で仰向けになったが、右の鐙もはずれて、そのまま落馬。全くの推測でしかないが、おそらくこういう感じだったのではないかと思う。

不幸中の幸いだったのは、柵の横木で頭を打たなかったこと。楕円形の馬場の周りは柵で囲まれており、その柵には二本の横木が通してある。Aさんは、下の横木と地面の間を斜めに切り込むようにして落ちたのである。もし、横木に当たっていたら、いくらヘルメットをしているといっても、結構危なかったんじゃないかと思う。

実は私は今まで落馬したことがない。そんな危険なことをしてないんじゃないか、という声も聞こえそうだが、一応小障碍も少し跳んだし、そもそも馬術部の一年生は男女を問わすにバンバン落ちるのである。別に自慢しているわけではないが、初心者段階で落馬していないと、将来落馬した時、その次の騎乗機会での恐怖は倍増するのではないかと、思う。それは嫌やなぁ…。落ちんようにしよ。

Aさん落馬後、無線連絡を受けたスタッフが一斉に駆けつけてきた。担架も運ばれたが、大事はないようで、Aさんは歩いてクラブハウスに戻られた。馬自体は、スタッフが駆けつけている時に、洗い場の方に戻された。大事がなくて良かった。

さて、まだセッション途中である。しばらく常歩で蹄跡«ていせき»を回った後、軽速歩レッスンに戻る。次は手前合わせである。手前を合わせるとは、馬の内側の前肢が着地した時に人が立つ、というリズムを合わせてキープすることである。ちなみに、速歩時の馬のリズムは二拍子。

しかし、手前合わせを説明する時に「軽速歩ってわかりますか?」という質問を改めてインストラクターの人がしたのには苦笑したのだが、私以外、誰も知らなかった。何でや。そうか、ここではまず、手前合わせを気にせずに軽速歩のリズムに慣らさせるようなのだが、この時に、速歩=軽速歩のような感じで指示しているように思う。立ったり座ったりしない速歩である正反動«せいはんどう»は意外に難しく、しっかり座れて脚で馬の腹を挟めていない人は、上下動が激しいために、先に軽速歩をみっちりやっているのかもしれない。

私は馬術部経験があるから、軽速歩即ち手前を合わせせた軽速歩なのだが、手前を合わせてやるのは最初は難しい。だから、まず軽速歩のリズムになれるために手前合わせなしの軽速歩を教えているのかもしれない。その割には、結構手前を意識させるような指示をビギナー(大)でもやっき 912 ?いたような気がするし、ほかのレッスンを見ててもいっていたような気もするが。

まずは、手前の見方を常歩の状態で確認。常歩だとかえって合わせにくいと思った。軽速歩での手前合わせでは皆さん結構苦労していたが、あれは慣れだから練習するしかない。手前が合わない時にトントンと二回連続で尻を付いて手前を修正するやり方も練習。これは二拍子のリズム故の修正法。一通りこなしたところで時間切れとなる。

今回はものすごくあつかったし、馬も人もバテバテだったが、ミステルががんばってくれたし、こっちも上手く乗れた。良かった。

そう思って洗い場に行くところで、またしてもアクシデントが。馬場から洗い場への砂利道の橋には草が結構生い茂っているのだが、私のちょっと前を歩いていた女性の馬がそっちに目を奪われ、食さんとして左にぐぐっと寄ったのである。引き馬する時には人は馬のやや左前方で引いているから、左に寄られたその女性は足を踏まれてしまった。お昼時で馬も腹が減っている時だから、草に惹かれることは良くある。こういうのは起こってでもやめさすべきなのだが、レベル的にも仕方がないのかもしれない。この人は幸いにしてどうもなかったようだが、下手したら足の指や甲が折れているところである。またもやヒヤッとした出来事だった。

洗い場で頭絡«とうらく»をはずし、鞍をはずし、無口«むくち»をつけて厩舎へ連れて行くと、真っ先に飼を貪り始めた。そらお腹減るわなぁ、特に馬は。お疲れ様でした。

その後のミーティングで、初心者複合へ行っても良いようになった。これで、四級への道筋がついたことになる。次回からは四級取得レッスンに行けるだけの技量をつけるレッスンとなる(ようだ)。

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轡心日記 2鞍目・ミステル / 2004-05-16 (日)

この日は雨。雨の日に馬を乗るなんて見るからに結構辛い。雨中の競馬を見れば、馬も騎手もどろどろになって装鞍所に帰ってきている。(騎手の皆さん、ご苦労様です。)実際この日もキャンセルの電話が鳴っているのを見かけた。

しかし、私は雨中の乗馬が結構好きである。私が暑がりだというのもあるが、何ともいえん一瞬の連帯感が馬との間に生まれる、と思う。そんなことを考えなくても、結構趣がある、様な気がする。

まぁ、それはともかく、今回から騎乗時間はまるまる45分である。45分、短いようで結構長い。馬もバテる。

この日は「ビギナー(大)」でのセッションだった。ふつう乗馬・馬術の練習は、長方形もしくは楕円形の馬場でやるものだが、初心者用に円形の馬場でするのがこのセッションである。より初心者の人は小サークルで調馬索«ちょうばさく»付きでやる。

私は馬術経験があるので、とりあえずいきなり大サークルの方から。前回とは二週ほど間が開いたので、すっかり体力は回復、非常に調子よく軽速歩ができた。馬のミステルもなかなか良くでる馬だった。ただし、いきなりハミをとって頭を下に下げる癖がある。手綱をしっかり握ってはいても、それを急にやられると、短く持っていた手綱が長くなってしまう。きつく握って押さえようとしても、つんのめりそうになるので、適度にあきらめて譲ってやる。そしてまた短く握り直す。そういう悪癖以外は良い馬だった。

このときはもう一人の女の人と部班(複数で連なってする練習方法。群生動物である馬の本能を生かしている)だったが、その人の馬はなかなか出ない。なので、大サークル程度はどうしても、すぐ詰まってしまう。後半になるとその人も調子が出てきたようだったが。訊くと、今日で10鞍目だそうだが、10鞍だとそんなものだったろうか。私の馬術部時代はどうだったか。忘れた。

雨自体は後半15分ほど小雨になり、やがて気にならない程度になった。その後のミーティングでは、次にスキルチェックを受けて、結果が良ければ4級ライセンスへ向かう出発点である「初心者複合」に行く、ということになった。

しかし…… たいがいの人はレインコート(馬用だったり、そこらで売ってるビニールのだったり)を着て乗っているのだが、私は裾が気になるタイプなので、着ていない。ずぶ濡れ。着替えの用意も万端だったので良かった。

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