[家伝史料/「ある軍曹の日露戦争手記」]

物価調表 3/3 『ある軍曹の日露戦争手記』 / 2006-05-09 (火)

物価調表 3/3
パイナップ罐詰 (sic) 三十五銭
梨子同 三十五銭
桃同 三十五銭
塵紙 三十枚 三銭
半紙 六銭
巻紙 日本で四銭位のもの 三銭
状袋 右仝一銭位 三銭
菓子類 総て日本の三倍ほど
ビール エビス 尤も安くて 三十八銭
高価なるは 五十銭
六十銭
香竄«こうざん»ブドー酒 (3) 品悪し 七十銭
ブランデー 下級 八十銭
上級 三円五十銭
ウヰスキー 壱円
四円
支那焼酎 一合 十銭
日本清酒 一合 十銭
常盤 (4) 二十本入 八銭
ヒーロー (4) 五銭
ピーコツク (4) 六銭
ピンヘツト (4) 六銭
カステーラ 小形 十銭 七個

注:

  • 香竄ブドー酒: 明治時代に売られていた甘味をつけたワインのこと。「葡萄とワイン」(『食の知識・食文化・食の健康』)参照。
  • 常盤、ヒーロー、ピーコツク、ピンヘツト:おそらく当時の煙草の銘柄。

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物価調表 2/3 『ある軍曹の日露戦争手記』 / 2006-05-08 (月)

物価調表 2/3
メリケンコ 一斤 十ニ銭
一袋 四円
白砂糖 一斤 四十銭
小豆 «ます» 三十五銭
大豆 (2)
粗塩 一舛 支那製 三銭
二百円
百二十円
三十円
騾馬 右円
驢馬 五円より十五円位迄

注:

  • 大豆の項は、項目は作ってあるものの実際の価格の記載は無し。
  • この表は本来縦書きなので、ここで「右」と書かれている場合、この横組みの表では「上」に相当します。

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物価調表 1/3 『ある軍曹の日露戦争手記』 / 2006-05-08 (月)

この手記の冒頭には日露戦争当時の大陸のものと思われる物価調表が付されています。3ページにわたるものですので、分割して掲載します。

この表(3ページとも)ではなるべくもとの表記を尊重しましたが、分語調の部分の仮名遣いは一部現代表記の文語文に変えました。

物価調表 1/3
薪 半枯 百斤 壱円弐拾銭
髙粱«コウリャン»«わら» 百斤 壱円
玉米«トウモロコシ»«わら» 百斤 壱円
一羽 漸次騰貴 三十銭
五十銭
壱円
鴨子 一羽 右同
百斤 八円
一頭 五拾円 内外
百斤 三円五十銭
茄子 六円
青隠元 百斤 六円
馬鈴薯 六円
白菜 六円
玉菜 (1) 六円
玉葱 十二円
大根 六円

Notes:

  • 玉菜: キャベツのこと。

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[家伝史料/「ある軍曹の日露戦争手記」]

「手記」序文 / 2006-05-08 (月)

JF曹長の長兄である狂犀氏が別紙に手記について記したものが出てきましたので、これを以て序文といたします。

本従軍録は季弟JFが高崎第十五連隊第三大隊本部附軍曹を以て出征中の日誌にして、その戦時に於ける実践見るに足るもの有るを以て、«かつ»て従軍中に次を逐い記したる手帖に拠り«あつ»めたるものにして所謂戦場の遺稿なり。 記して以て吾家後世の記念に存す。

明治三十八年秋九月

狂犀 MF 識

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[家伝史料/「ある軍曹の日露戦争手記」]

「ある軍曹の日露戦争手記」について / 2006-05-06 (土)

先日の物価調表の一部先行公開させていただきましたが、「ある軍曹の日露戦争手記」についての解説のページを作成いたしましたので、是非ご一読願います

この手記に関しましては、まず当ブログで順次公開した後にウェブサイトの方で一括公開する予定です。

皆様にお願いです。これから手記の本文の現代語訳を公開して行くに当たり、様々な地名・人名・用語などが出てきます。私もそれなりに調べていますが、なにぶん力不足です。そこで、これらについて多少なりとも情報・知識をお持ちの方々は、コメント欄にてお教えいただくようにお願いいたします。

たとえば、宇品、広島市南部の地名で陸軍の輸送基地、といった程度でも、乃木希典は云々といった詳しいことでも結構です。タイトル欄にその用語、コメント欄に説明、といった形でお書き下さるとありがたいです。いずれ纏めさせていただきたいと思っています。イメージとしてはPepy's Diaryのような感じにしたいと思っています。

もちろん、ご意見ご感想、質問・回答など随時お待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

2006年5月6日 止水 謹白
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[家伝史料/「ある軍曹の日露戦争手記」]

「ある軍曹の日露戦争手記」掲載を開始します / 2006-05-01 (月)

まだ全体の書き下し・現代語訳は終わっていませんが、徐々に掲載を開始していきたいと思います。

この連休中(3-7日)にとりあえず件の軍曹についての説明から書いていきたいと思っていますが、その前にとりあえず、手記の冒頭に掲載されていた物価調表から掲載していきます。

この軍曹(後に曹長)、ここではJF軍曹と呼びますが、この人は日露戦争参戦中は歩兵第15連隊第3大隊炊事係となっており(明治37年9月病気により離脱)、その関係か兵站に関する記述が結構あります。その最初のものが上述の物価調表です。正確に何時の物価かは書かれていないのですが、記述内容から察するに明らかに当時の支那における物価でしょうから、貴重ではないかと思われます。

著作権に関してですが、原文は(基本的に)正字正仮名文語文ですが、これをそのまま掲載せずに、私が現代語訳したものを載せます。これによって現時点での著作権・著作編集権を主張します。ですので、引用・トラックバック等のリンクはしていただいて構いませんが、転載を禁じます。この件などはいずれ細かく別ページにして書きます。ご了承願います。

dzlfox謹白

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